仕事柄、魚には詳しくなって色々情報も調べてしまいます。
地元では「いかなご」という春を告げる魚がおり、3月になるとお祭り騒ぎとなります。
稚魚を佃煮にするんですね。
こんな魚。
かなり昔の写真しかなかったのが意外でした。(2014年撮影)
このいかなごという魚、数年前から地元でも獲れなくなってしまっています。
今年も不漁予想ですね。
↑ここから詳しい調査情報が見れるので興味のある人はどうぞ。
普通に考えたら「海にいないんなら獲るなよ」ってなるんですが、日本の水産資源管理はメチャクチャなので獲っちゃいます。
今年も普通に獲るでしょう。
量が獲れなくて高値になってもどっかしら買いますからね。
消費者もキロ5000円とかでも買ってますし。
日本の水産資源管理は本当にガバガバで、獲りたい放題獲っちゃうので資源は減る一方です。
資源量が少なくなっても無理やり獲るので負のスパイラル。
そして魚が高値になっても買う奴はいるので商業的に成り立ってしまい、負の連鎖は止まらず。
商業的に成り立たなくなるくらいに致命傷になってから禁漁にするという…
禁漁にしても既に手遅れなので、当然資源量も戻ることはなく。
日本の漁業の現実です。
いかなごだって数年禁漁にするだけで資源量回復が見込めるはずなんですけどね。
でもアホなんで我慢できず獲っちゃうんです。
乱獲が原因なのは間違いないのに、それを認めずに「海の栄養が足りないから~」とかって変な理由をつけてね。
瀬戸内のいかなごも数年後には絶滅の危機に瀕してしまいそうです。(既にまずいのですが)
ちなみに陸奥湾や伊勢・三河湾では最悪の状態となってしまっております。(ほぼ絶滅)
消費者もいかなごの現実を知って、「あっても買わない」という選択をして欲しいですね。
買う時点でいかなごの絶滅に協力している事と同義です。
みんなで数年我慢するだけで、昔ながらの春の風物詩に戻れるんです、たぶん。
…もう手遅れかもしれないので、「たぶん」とつけてます。
瀬戸内は本当に魚が減ってしまいました。
地物の魚が少なくなったし、あっても高い。
釣りをしていても、今まで釣れていたものが釣れなくなっている。
悲しいですね。
サバ・イワシ・マコガレイ・アイナメ・タコあたりは本当に見なくなりました。
イワシはシラスの乱獲が間違いなく原因の一つですね。
いかなごが獲れなくなったからといって、シラス漁をやり始めた時期とイワシを見なくなったタイミングが一致するので。
悲しいなぁ(´・ω・`)
乱獲される心配のない場所にひっそり住んでいる、ムラソイやタケノコメバル等の根魚はたくさん居てくれているのが幸いです。
釣り荒らさないようにしないとですね。