久々の更新はさておき
2020年も始まりました、イカナゴ漁!
この時期になると、イカナゴ(コウナゴとも言う)の新子がいつから入ってくるのか気になり、
イカナゴ漁解禁日になると魚屋には長蛇の列!(100人以上並ぶことも)
そして5キロ10キロと買っていき、これを釘煮にして家庭用・おすそ分け用・配送用(遠方の人に配る)にと。
最後に「オタク何キロ炊いたん?」「20キロ、頑張って炊いたわぁー」と謎の自慢大会。
兵庫の春の風物詩ですね。
今年の解禁日は2月29日でしたが、姫路西部は漁を取り止め。
明石は壊滅、その他の地域も不漁だったみたいですね。
おまけにシラスも大量に混じっているとか。
価格も安くて1キロ3000円、高いと6000円近かったみたいです。
昔は1キロ500円とかで買えてたんですけどねぇー。
もう庶民が買えるものではないですね…
私もタイミングが合えばちょくちょく釘煮や釜揚げにしてたんですが、もうイカナゴを調理することはなさそうです。
海の栄養が減っているのが原因の一つという結果が出ているみたいなので、改善してイカナゴが庶民の魚として帰ってくるといいですね…
と、ここまでは当たり障りのない内容でw
ここからが本題、かも^^;
イカナゴ獲れない~不漁~って一部騒いでますが、こんなの分かりきってる話なんですよね。
何のためにイカナゴ調査してんのよ。(イカナゴ情報 水産技術で検索すれば調査結果が見れます)
親がいない、稚魚がいない、試験曳きしても獲れない。
ただでさえ不漁だった去年より状況が悪そうという結論が出ているのにも関わらず、漁を解禁するという愚行。
29日の漁解禁ですが、これも決めた要因が「すでに稚魚が大きくなっていてこれ以上待てないから」という話。(つまり、資源保護なんて考えていない)
上記を考慮すると、明石のイカナゴ漁壊滅なんか当然としか言えません。
恐らく、今年は史上最低の漁獲量になるでしょうね。
来週以降もイカナゴを獲り続けるなら、来年には存在が確認できなくなっているかも…
イカナゴの店頭での価格ですが、1キロ2000円3000円で「高すぎるわ」と店員に文句つけるのはやめましょうね。
その価格赤字大サービス価格ですから。
これで文句言われたら、もうどうしようもありません。
ここまで見てくださった人のために、イカナゴの販売価格をざっと計算すると
去年
1980円 もってけドロボー
2500円 ほとんど奉仕作業
3000円 ちょっと頑張る?
4000円 売るでー(売れるとは言っていない
今年(予想)
3000円 もうどうにでもなれー
4000円 売る意味ないわ
5000円 誰が買うねん
書き方が雑いのは察してください。
…まぁこんな感じなので、今年もどうしてもイカナゴが欲しいという方は売っているだけ有り難いと思ってください。
どこの店行っても変わらんデスヨ。
兵庫の春の風物詩イカナゴですが、このままだと最悪の結末を迎えそうですね。
漁師は儲かる限り獲るのをやめない・需要がある限り小売が買う・いくら値段が上がっても買う客は買う。
海の栄養不足とか理由をつけて禁漁という選択肢を取らない。
人間に子を食べられ、生き残った子も親共々大型魚に食べられ…そして絶滅
香川・紀伊からやってくるイカナゴもいるので絶滅することはまずないですが、シナリオは出来てしまっているのが恐ろしい。
一年に生まれる稚魚数<被食者数(他魚に食われる数)になったら致命傷なので、それまでに禁漁に踏み切ってほしいですね。
消費者側も、イカナゴを守るために買わない選択が出来るといいですね。
イカナゴを買わない→売れないから小売が仕入れない→需要がないから漁を止める
と、資源保護に貢献できます。
代わりに茎わかめを炊きましょう。
美味しいですし、4000円で山ほど炊けますよ。(10キロ炊ける)