ウマ娘の育成をするにあたって、どのようなコンセプトで育成すれば強いウマ娘になるか。
脚質・距離ごとに書き残してみようと思います。
それなりにデータは取れているので、ある程度は信用できる内容になると思います。
ただし、アップデートで環境が変わると育成・レースにも変化が出てくるのでそこは了承ください。
今回は差し脚質編です。
作戦・差しの基本的な話
差しの基本的なレース展開は
中盤までは後方を維持し、終盤に一気に抜き去って1着を取る
といったレース展開が基本です。
中盤から前に出てしまうコンセプトもありますが、終盤に差されるリスクが高いので一部ウマ娘以外ではオススメできません。
レース中の速度展開は序盤は遅く、中盤・終盤が速い。
追込と速度展開が非常に似ていますが、差しのほうが終盤加速がほんの少しだけ良いです。
スタミナ消費は4位の消費量。
かなり低燃費なので長距離でのスタミナ確保はかなり楽です。
差し向けのスキルは中位以下が発動条件になっているものが多め。
後方に位置取る関係上、他のウマ娘の動きに左右されやすいので安定した戦績は残しにくいです。
差しの育成方針の話
序盤・中盤は後方を維持するのが基本
差し向けのスキルは前に出過ぎると発動しなくなるスキルが多いので、序盤・中盤は極力後方を維持するのが基本になります。
中盤に前に出過ぎてしまうと、終盤に入って加速スキルが発動できずに前方脚質に置いていかれ後方からは差される、といった最悪の展開になる可能性もあります。
だからといって序盤・中盤を捨てていいかといったらそうではないのが差しの難しいところなのですが(後述)
基本は終盤に全てを懸ける
序盤・中盤を抑えた分、終盤発動スキルはてんこ盛りにして後方から全て抜き去るのが差しの理想型です。
差しの終盤スピードの速さも加速しきらないことには本領発揮できないので、終盤発動加速スキルは習得できるだけ習得しておきたいところです。
その上で終盤速度スキルも詰め込みましょう。
差しの「速度スキルなし終盤スピード」だけで勝てるほどレースは甘くありません。
中盤の時点で前との差が開きすぎないように気を付ける
ここが差しの難しいところになるのですが、序盤・中盤で手を抜きすぎると
前との差が開きすぎてしまい、どうあがいても追いつけない状況になる
パターンに陥る可能性があります。
相手に大逃げがいると特にこのパターンに嵌りやすくなります。
なので
後方を維持しつつ程々に前との差を詰める動きをするようにスキル構成を考える
必要があります。
こればかりは自分で仮想敵を組んで実際に試行錯誤するしかありません。
前との差は詰めても順位を上げすぎてしまうとダメですし、順位を下げすぎてしまうとまた別の問題が発生します。
序盤で置いていかれる展開だけは避ける
このゲームのレースの仕様上、ポツンと一人だけの状況になると前に行こうとしなくなります。
順位が最下位近くになるとそのポツン状態になりやすくなるため、後ろに取り残される状況に陥りやすくなります。
序盤で最下位に位置するとそのままずっと最下位で置いていかれるパターンになりがちなので、最低限の気は配りましょう。
「ウマ好み」等、序盤発動速度スキル1個習得するだけでも大分変わります。
ステータスはスピードが重要
ステータスは終盤スピードに直結するスピードが最重要になります。
終盤に抜き去る足がないと、差しとして機能しなくなりますからね。
距離別・育成方針解説
全距離共通
終盤をフルスピードで走る時間を増やすために、終盤に入ってすぐに発動する加速スキルを最低1個は習得する。
終盤ランダム発動加速スキルのみでは、現状勝つのはかなり難しい。
スピードは極力カンストを狙う。
距離適性は極力Sにする。(スピードに補正が掛かる)
短距離
終盤加速スキル「電光石火」を主軸に育成プランを立てる。
電光石火は発動条件に癖があり、前を走るウマ娘より自分のほうがスピードが早い(つまり、追い抜こうとしている)必要がある。
なので、終盤に入る少し前に発動する速度スキルを多めに習得しておくと、電光石火の最速発動を比較的安定させることができる。
電光石火の発動条件順位指定が後方(順位半分以下)で、短距離故に団子状態になりやすくポツンと置き去りにされる状況になりにくいので、スキル習得は中盤後半・終盤に集中させたほうが勝てる可能性は上がるかもしれない。
短距離の差しは
- 短距離故に終盤距離が短くフルスピードで走れる時間が短い
- 前方脚質も容赦なく終盤入ってすぐに加速してぶっ飛んでいく
- それに対して差しの終盤加速が不足している
ので現状はかなり厳しい立場。
マイルでも同じ傾向が見られる。
真剣に勝ちを狙うなら、「電光石火」「乗り換え上手」「スプリントギア」「垂れウマ回避」を習得して終盤即発動を祈る形になる。
スタミナは考慮する必要なし。
マイル
終盤加速スキル「電光石火」を主軸に育成プランを立てる。
このスキルの注意事項は短距離の時と同じ。
前に出過ぎると電光石火が不発して大惨事になるので、基本的には終盤に特化させるコンセプトで良い。
ただ
- 相手に大逃げがいると中盤でとんでもない差を付けられ、もはや挽回不能になる
- 短距離の時以上に前方脚質が終盤加速スキルでぶっ飛んでいくので差し切るのが非常に難しい
点があるので、中盤の内に差を詰めておかないと実際にはかなり厳しいレースになりやすい。
電光石火の不発覚悟で序盤・中盤速度スキルを多数習得して前との差を詰めるか、終盤加速スキル(電光石火+乗り換え上手+ノンストップガール等)を多数習得して祈るか。
どちらを取るかは考え次第。
序盤から前を狙うコンセプトでやる場合、いっその事「つぼみ、ほころぶ時」や「ハイボルテージ」の発動を狙ってみるのも面白い。
特にハイボルテージは頑張れば発動を狙える(順位半分以上)ので一考の価値あり。
スタミナは600程度あれば大丈夫。
中距離
メジロドーベルの(継承加速)固有スキル「彼方、その先へ…」が有効発動するので、このスキルの有効活用を主軸にレース展開を作る。
順位条件が厳しく(50%~70%の順位)、掛かりが発生すると問答無用で不発するので、彼方を過信せず他の終盤加速スキルとしっかり組み合わせる。
差しの中距離は終盤加速スキルが豊富なので、数撃ちゃ当たるの精神で習得していくと良い。
中距離の長さになると、序盤・中盤を疎かにすると最後方に置いていかれるパターンが多くなるので、しっかりと速度スキルを習得して食いついていきたい。
前に出すぎるくらいで丁度いいレベル。
必要スタミナは2400mで1100くらいあれば盤石。
長距離
終盤加速スキル「無我夢中」を軸にレース展開を作る。
無我夢中の発動条件が緩い(順位40%以下)ので、育成はかなりしやすい。
ただし、スキル発動時にスタミナを消費するのでスタミナには気を配るようにする。
終盤に全てを懸けるも良し、中盤から前に出ていくのもよし。
中盤から攻めていった方が安定して勝てるが、前に出過ぎると無我夢中が不発する点は注意すること。
必要なスタミナ量の目安は、1200+金回復スキル1。
これだと少々不足気味なので、スタミナを1200より多く盛れた分を考慮しつつ白回復スキル1~3個を追加すると安心感が増す。
まとめ
差しは中距離・長距離向き
差しは終盤に一気に加速して速いスピードで追い抜くコンセプトが基本なので、必然的に終盤距離が長くなる中距離・長距離で強くなります。
- 短距離・マイルは前方脚質もすっ飛んでいってしまい差し切るのが非常に難しく、普通に勝負するのはかなり辛い
- 中距離は雑に育成して雑に勝てる、ただ結果は安定しない
- 長距離は育成が簡単で、勝ちも狙いやすい
こんな評価になりますかね。
結果は安定しないが、はまると強い
前に出過ぎるとダメといった都合上、レース中の位置取りに強く左右されるため中々戦績が安定しません。
その代わり、理想的なレース展開になると強いです。
格上相手でも運次第で勝てる場合があるのは差しならではの利点です。
対CPU(モブ)相手には非常に弱い
- 前に出すぎてスキルが不発
- 前に出ようとしてもブロックされてそのまま沈む
といった事故が多発します。
差しはただでさえ結果が安定しにくいのに、モブが交じると更に運に振り回される羽目になります。
イベントレースのクリアには向かない作戦になりますね。
実は中盤でガンガン前に出てしまう方が強い
今までの解説を否定するような内容になってしまいますが、中盤までに前に出てしまって終盤は差しの速度でゴリ押ししてしまう方が安定して勝てたりします。
ただし、このコンセプトでいくためには中盤で逃げウマを追い抜く位でいかないとダメなため、できるウマ娘が限られます。
代表的なのが
ですね。
特殊な育成コンセプトになるので、ここでの解説は控えます。