ウィングオブハート

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センサーサイズより画素ピッチ

カメラ業界はどんどん斜陽産業になっていっていますが、その原因はほぼほぼ「フルサイズ偏重」にあると思っています。

デカい・重い・高いの三重苦で誰が買うのよ、と。

最後の砦のマイクロフォーサーズがなくなったら、カメラ業界は終焉ですね。

 

さて今日は意外と知らなさそうなカメラ関連の知識の話。

 

今出回っているデジタルカメラのセンサーサイズは主に

の3種類があります。

フルサイズが一番勢いがありますね。

 

ちゃんと知識があれば、特徴ごとに使い分けることができるのですが。

知識がなければ適当に選んでしまいがちですね。

今はフルサイズカメラでも安めのものは安いので(それでも20万以上はしますが)初心者でも安易に買ってしまいがちかも。

でもコレが結構な罠なのでありまして…

 

センサーサイズが大きければ大きいほど綺麗・高画質な写真が撮れる。

 

コレ間違いです。

 

レンズが非常に重要です。

レンズが高性能でないと高画質な写真は撮れません。

さらに、撮影者の技術が無いと綺麗な写真は撮れません。

 

高画質な写真を撮るために重要なのが画素ピッチとレンズ解像度。

すごく簡単にいうと

 

高画素になるほど高いレンズ解像度が必要になる

 

形になります。

高画素なら無条件に高画質な写真が撮れると思っている人、意外に多いのではないでしょうか。

 

今回はあまり長く文を書くつもりはないので細かい光学理論などは省いちゃいますが。(気になる人はドーズ限界・レイリー限界で調べて貰えれば大体分かるはずです)

ぶっちゃけ私も人に堂々と話せるほどは理解していませんw

 

素数が増えるほど画素ピッチが狭くなるので、その分レンズの解像度が必要になります。

レンズの解像度が足りないと、センサーの性能を活かすことは出来なくなります。

つまり、レンズ解像度がそのまま写りの限界になるということですね。

例えばフルサイズの2000万画素だと問題なかったレンズ解像度が、4000万画素だと解像しきれずにセンサー性能を活かせないといったことが起こります。

となると、センサー性能を活かすために性能の良いレンズを買う必要が出てきますが、値段が…大きさが…

ちなみに同じ2000万画素でも、センサーサイズがAPS-Cになるとその分画素ピッチが狭くなるので同じ問題が起こります。

 

これを知っていると安易にフルサイズカメラには手を出せなくなってきます。

今は特に高価格化してきていますしね。

やたらと小型化を推したレンズも出てきていますが、そんな小さいレンズでフルサイズセンサーを端までちゃんと解像しきれるのか?など冷静に判断できるようになってきます。

フルサイズレンズをAPS-Cカメラに装着なんて、画素ピッチかなり変わるのにしっかり解像できるの?と疑問を持てれば成長した気分になれます。

APS-C専用レンズを積極的に作っていないメーカーのAPS-Cカメラは完全にサブ用ですね。

なのでAPS-Cで本気で撮るなら富士フィルム一択になります。

 

全体的にバランスが取れているのはやっぱりマイクロフォーサーズだと思います。

程々の価格・程々の大きさ・必要十分の写り、無駄が少ない規格。

センサーサイズを小さめに抑えているので、ズームレンズでも解像力が高く周辺まできっちり写ってくれるのは利点です。

唯一気になるのが8k動画撮影機能を搭載するには画素ピッチの関係上かなりしんどいくらい。

そのマイクロフォーサーズもいつまで持つか、みたいな雰囲気になっちゃってますが。

 

フルサイズの一番賢い使い方は「3000万画素以下の機種に単焦点レンズ」の組み合わせで被写体を真ん中に持ってくる撮影。

典型例がポートレートですね。

フルサイズレンズはレンズの大型化を防ぐために四隅の解像は妥協している傾向が強いですが、被写体を中心に持ってきて周辺はボカしてしまえば弱点は消せます。

単焦点だと安いレンズでも一定の解像力を持っているレンズが多いので、価格に頭を悩ませることも少ない。

コスパの高い使い方だと思います。

高画素機やズームレンズに手を出すと沼へ一直線、もれなく100万コースですねw

あるいはフルサイズの性能を活かせずに持て余すか。

 

6000万画素のフルサイズカメラも出てきていますが、あれを活かせるレンズなんてあるんですかね。

マイクロフォーサーズレンズとほぼ変わらない解像力を持ったフルサイズレンズが必要になるんですが…

真っ当に作ったら軒並みキロオーバーのレンズになってしまいそうです。

標準ズームF2.8通しで50万くらいしそう。

 

適当に書いていったら何だかよく分からない記事になってしまった。

 

宗谷岬

手前の花にピントを合わせる。

 

奥のモニュメントにピント合わせ。

コレだけでも結構雰囲気が変わるものです。

どっちが良いかはその人次第。

機材よりも撮り手が大事。

OMDSはカメラ内で出来ることが意外と多いので、使いこなせば手軽に多彩な表現ができたりします。

ついついその存在を忘れてしまう私は2流ですw

アートフィルター・深度合成・(手持ち)ハイレゾ等、もっと活かさないとですね。