フォトカノKiss、2つのルートをクリアしたので取り敢えず感想を。
このゲーム、おおまかに言うと、
キミキスを大幅改良し、尚且つある程度遊べるように仕上げた恋愛シミュレーションゲーム
といったところでしょうか。
キミキスをベースとしながら、欠点であった運任せすぎる部分を解消。
アマガミで気になった「あれ?これノベルゲームじゃね?」という部分も、カメラをゲームにうまく取り込むことで解消。
過去作の利点・問題点をうまく活用した結果、欠点の見当たらない非常に良く出来たゲームに仕上がった、という感じですね。
恋愛シミュレーションというカテゴリ上、人を選ぶゲームではありますが、PSvitaのゲームの中ではダントツにオススメ出来ます。
抵抗がなければ是非遊んでみるべし。(体験版があります)
では細かい部分について少し。
システム上の不満はほぼなし。
アマガミから入った身としては、メニュー表示が△ではなく□だったりする点で少し戸惑いますが、それくらいは慣れろと言うことでw
タッチパネルで場所選択やメッセージ送りが出来るのは非常に便利です。
ロード時間はところどころで気になることがあります。
シナリオに関しては、
フォト部編(Lルート)はキミキスに準ずる純愛物語
写真部編(Hルート)はちょっぴりエッチなラブコメ
という二通りのストーリーが楽しめます。
ボリュームがすごいです。
計17ルートほどあります。
おまけに追加シナリオまであるので、飽きさえしなければかなり長期間遊べます。
Lルートは実原氷里編をクリアしましたが、良いシナリオでした。
Lルートは問題無さそうです。
変な癖もなく、どんな人でも安心して見れると思います。
まぁ、こんなのもありますがw
Hルート(H=Happy)は新見さんに攻略されました(見事にやられたw)が、こちらはちょっと微妙な出来。
序盤の写真部部員が絡むニヤニヤ展開からの、終盤の恋愛発展の流れが少々意味不明。
思ったことを正直に言うと、
シナリオが足らん!
アマガミのシステムだからこそ出来ていた変態ストーリーを無理やり突っ込んだ結果、話がちぐはぐしてしまっている印象があります。
幼馴染である新見さんですらこれなので、他のキャラの出来がちょっと不安…
一つ一つのイベントは良いんですけどね。
キャラクターに関して。
3Dグラフィックなのでその点は好みが分かれる所。
アニメ調の3Dなので大体の人は馴染めるはず。
綺麗なグラフィックかつ60fpsでヌルヌル動く点はなかなかグッド。
ヌルヌル動きすぎて少々違和感があるのも事実ですがw
アマガミほどの強烈な個性を持ったキャラはいないので、その点は安心だったり残念だったり。
でもパッケージヒロインは格が違います。
ええ違います。
シミュレーション・アドベンチャー部分。
基本はキミキス方式。
登校、そして休1・昼・休2・放課後は好きに移動し、帰宅。
妹に評判を聞き、寝る。
1周目はともかく、2周目以降はエンカウントが厳しい。(何せ9人もいるので。攻略中の子と出会えるのは単純計算で9分の1)
うさパワーという救済システムがあるので積むことはまずありませんが、「恋愛シミュレーション」としては少々プレイしづらいのは承知しておいたほうがいいかもしれません。
恋愛シミュレーションとしてフォトカノを楽しみたい場合は、1周目をうさパワー封印にしてのプレイをオススメします。
シリーズ恒例のマッチング会話は物凄く快適になりました。
運要素をできるだけ排除し、プレイヤーの技量次第で失敗することのなくなった今作のバイオリズムマッチング会話は非常に評価出来ます。
キミキス・アマガミのマッチング会話は運が絡みすぎてイライラものでしたからね。
どの話題でも状況次第でヒットするようになった代わりに、アマガミと比べると一つの会話のボリュームは少なくなってしまっています。
でも、イベントの進展状況に合わせた会話があったり等の工夫もあり、会話の内容に関しては文句無しです。
最後にカメラ。
このゲームにはフォトセッションというものがあり、マッチング会話時にアタックに成功すると女の子を自由に撮ることが出来ます。
この時のPSvitaのモーションセンサーを最大限に活かした、ジャイロモードでのカメラ撮影が素晴らしい。
実際のコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)での撮影と遜色ないです。
タッチパネルを活用した撮影モードも寝っ転がりながらのプレイでは重宝します。
ファインダーモードは少し不自由かな。
三脚モードと考えれば納得できる範囲ではあります。
ただ、キャラクターのポーズが少なめなのは残念。
ポーズの指定も完全には出来ないので、なかなか狙った写真は撮りにくい…
表情指定は自由に色々出来ます。(12種類)
ちなみに撮影場所指定時の「横になって」は超上級者向け。
私には無理でした(´・ω・`)
あとはイベント時にシャッターチャンスが訪れる時がありますが、これは初見殺しすぎてちとマイナス。
動く被写体のシャッターチャンス時は3枚くらい連写出来るようにして欲しかったかな。
1枚きりではシャッターチャンスを捉えられません、無理です(TдT)
こういう系統のゲームと言うと、基本、文を読み進めていくだけという印象がありますが、カメラをゲーム内に採り入れることで大きな変化をつけた点はすごく大きいと思います。
少なくとも、私はハマりました。
取り敢えずの感想はこんなところですね。
PSvitaのゲームは
Project DIVAf・ガンダムSEED BATTLE DESTINY・ロードオブアポカリプス・マリシアスリバース
とプレイしてきましたが、このフォトカノKissは今までプレイしたPSvitaゲームの中で一番面白いです。
正直言うと、圧倒的に面白い。
折角体験版も出ていることですので、vitaを持っている方はギャルゲーと一線を引かずに是非プレイして見ることをオススメしたいです。
では、本格的に攻略しにかかりますか。