才能という壁にぶち当たる、1人の少女の成長物語。
ごちそうさまでした(せいて…お察し下さい)
ユルシュールとの出会いのシーン。
モトカレ(犬の名前・ちなみにユーシェのペット)により、朝日だけでなくユルシュールまで…
ですわっ!!?
朝日の状況的な意味で。
ちなみに、胸パッドを接着剤で貼り付けるという超強硬手段に出ています( ゚д゚)…
よくやる…(そしてバレないw)
水着朝日の全身像は見てみたかったかも。
3番目に選んだのがユルシュールルート。
期待半分・所詮はルナ様の影だろうという気休め半分でプレイしたのですが、正直…
期待してなくてごめんなさい!
と謝りたくなるくらい、すごくいいお話でした。
フィリコレの演出などがルナ様ルート並に作りこまれていたら、「ルナ様のためのゲーム」とは言われていなかったのではないでしょうか。
ストーリー面だけで言えば、ルナ様ルート以上の出来です。
あらすじ。
フィリコレに向けたデザイン発案の息抜きにデザートを作っていた時、偶然にもユルシュール(以下ユーシェ)の秘話を聞いてしまう。
ユーシェに拉致られてしまう朝日だったが、ユーシェの本心・本音(ルナに対する劣等感・自身の才能のなさ等)を聞く代わりに、朝日は自分の秘密(朝日=遊星)を話す事でその場は切り抜け。
そして、お互いに「才能のなさ・特定の人に対する劣等感」等共通点を持つ2人は、2人でデザイン等協力していく事にする。
そして…
フィリコレに向けたデザイン選考でルナに負け、文化祭のプチコンテストでもルナに負け、精神的にボロボロになってしまったユーシェはデザイナーへの道すら投げ出す勢いだったが、朝日がそれを引き止める。
朝日の支えにより気力を取り戻し、晴れて恋仲にもなり、ひとまず一安心…
と、キスを交わしたところでルナに見つかり一悶着。
自分のメイドを盗られる形になったルナは、ユーシェの現状も考慮した上でひとつの提案をする。
ユーシェと朝日のみで衣装を作りフィリコレに出展(出演)し、私(ルナチーム)を越えることができたら朝日をユーシェのものにすることを許可する、と。
ユーシェルートは「服飾」に重点を置いたストーリー。
簡単に言うと、打倒ルナ様・打倒衣遠兄様。
ルナ様>ユーシェ、ルナ様>>>朝日
ユーシェ+朝日>ルナ様
ルナ様ルートと対になっているシナリオで、ルナ様ルートの流れでもしユーシェと運命の赤い糸で結ばれたら…
と言った感じのストーリーになっていますね。
衣遠兄様もラスボス級としてしっかりと絡んできますが、それ以上に「桜小路ルナ」が大きな壁となって立ちはだかるのが印象的なルート。
ルナ様ルートをプレイするorしないで、ユーシェルートは感じ方が大きく変わってくると思います。(逆もしかり)
ユーシェルートは、
最後までスッキリとした気持ちで見れる
というのが非常に大きいです。
衣遠がいい意味で潔い・理不尽要素がかなり抑えめ。(ルナ様ルートだと衣遠しつこすぎ・超理不尽要素あり)
貴族としての箍が外れたユーシェにはあまりのギャップにニヤニヤ出来ますし、不安いっぱい打たれ弱いユーシェを朝日が支え、朝日がユーシェを愛した分だけユーシェが輝いていき、その最大限の輝きはルナをも超える。
いやもう本当ステキ。
挫折・悩み・苦渋の一手・仲間の支え、そして朝日の支え・2人の愛。
全てがすごく丁寧に描かれた上での最後のフィリコレの展開は感動モノ。
シナリオに関してはマイナス点が全くなく、つり乙一番の出来。
朝日とユーシェ(ルナも)の絵師が同じなおかげで、一枚絵も2人一緒のものが多く、ここぞという時に映える。
✕。✕シーンも百合百合しくてm……… (´・ω・`) …ごちそうさまでした。
面白かった、とだけ言っておきましょう。朝日がみょーにエロい。
ルナ様ルートと比べた場合、演出面で大幅に劣る面とつり乙の素材を使いきれていない点がマイナス。
ネタキャラな雰囲気をプンプンさせながらも、実は欠点がほぼ見当たらず、スッキリ感動させてくれるユルシュールルート。
ルナ様ルートの後に回すか、先に消化するかはじっくり悩むべし。(どうするかで見方がかなり変わる。はず。)
スカッとした気持ちで終わりたいならユーシェを最後に回しましょう。
ちなみに。
ユーシェルートのみおおっぴらな性別バレイベントがないんですよね。
つまり、ED後もユーシェ・湊以外にはバレていない状態。
アフターストーリーが楽しみですねw
実際、ルナ様はユーシェ朝日を百合ップルと思い込んじゃって本編でも暴走してくれましたし。
本編エピローグのルナ様による百合ップルいじりは面白かったです。(フィリコレ敗戦による負け惜しみからの反撃という点も混ざっているのがまたw)