恋は、夢をも置き去りにする。
湊との出会いのシーン。
君(朝日=遊星)可愛いねと言われます。
ははは…w
では、湊個別ルートの感想を。
ぶっ飛んでます。
つり乙は基本、服飾が深く関わってくるストーリーなのですが、湊ルートのみ服飾はほとんど関わってきません。
どころか、遊星君は服飾で生きる道を模索するために女装までして学校に行っていたはずなのに、湊とともに在るためだけに服飾(デザイナー)への道を捨ててしまいます。
そして、自身の夢のために生んだ小倉朝日という存在を捨て、大蔵遊星として苦しい境遇に立ってしまった湊を支える…
つり乙のコンセプトである「服飾」「女装」「お嬢様」、あと「兄=ラスボス」。
全てをかなぐり捨てた、かなりぶっ飛んだストーリーな湊ルート。
4つのストーリーの中でもダントツに浮いているストーリーですので、プレイするとまず唖然とすると思います。
だからといって質が悪いというわけではなく、「こういう展開もアリだな」と思わせてくれるのがGood!
湊のゆうちょに対する思い・アプローチ、そして彼女の人柄がゆうちょの心を刺激し、ゆうちょの湊に対する思いが友から愛に変わり、湊の長年の思い・努力が報われる。
女子校(お嬢様学校)にありがちな陰湿なイジメの過度な肥大により、湊の父の会社が倒産し、湊は最終的に家族のために地元へ帰る決意をする。
すでにお互いの気持ちを告白していた朝日(ゆうちょ)は、自身の夢を捨て、湊と共に生きる決意を固める。
うん素敵。
ゆうちょのかっこ良さもかなり素敵。
このあとももう少し話が続き、最終的にはメイド喫茶の店長になったり(小倉朝日として)、倒産した会社も何とかなってきたり、服飾の勉強ももう一回頑張れそうだったり、ハッピーエンドを迎えるのですが、ここらは少々ゴリ押しなご都合展開。
まぁ、ゆうちょとミナトンのあまあまな2人だけの世界をじっくり楽しむ、余興の時間と割りきりましょう。
あと、滋賀はいい所です。
一枚絵が少々手抜きだったり、主人公が基本ゆうちょモードだったり、後半のやっつけっぷりだったり、つり乙の魅力要素をゴミに捨てたり…
少々残念だったりぶっ飛んでいる点もありますが、思わぬ展開でこちらを驚かせてくれ、尚且つ話にもおかしいところはない(ご都合展開はあるけど)。
共通ルートからの湊のキャラの良さもあり、かなり面白かったです。
ただ、つり乙ならではの魅力は控えめで且つぶっ飛んだ展開をしますので、誰か一人をクリアしたあとのプレイがオススメですね。
ユルシュールルートのあとが個人的にオススメ。